ドラえもん のび太の恐竜2006の感想 ★★★★★_e0128069_15122967.gifバニ子スキマスイッチが大好き。
彼らに出会ったのは当然売れてから。
なぜなら、バニ子、流行もの好きだから。

当時オリコンにランクインされた「全力少年」に
ガツーン!(☆0☆)と衝撃をくらい、
スキマスイッチファンとなった。

あのアフロは忘れようにも忘れられない。
顔やグループ名がすぐに覚えられないアホなバニ子には、もってこいのビジュアル。

でもビジュアルだけでなく、スピッツを感じさせる
ボーカルの高音・曲のテンポの良さ・青春を感じさせるさわやかさ
どれもがっちりバニ子のハートを捕らえた。

そこで発売された「ボクノート」
好きな人に自分の気持ちを上手く伝えられない
「不器用さ」が切なく表現されているこの名曲に、
感激を受けた。

「ボクノート」が映画「ドラえもん」の主題歌になったのは、
この「不器用さ」が、
喧嘩も弱く勉強も苦手、
なのにいつも見栄っ張りで大きなことを口走ってしまい
結局ドラえもんに泣きつくしか出来ない弱虫、
だけど誰よりも正義感を持ち、やさしく、芯の強さを持ち合わせる、
そんな不器用なのび太の性格に重なったからなのではないだろうか。

スネ夫に恐竜の化石を自慢されて、
いつものようにみんなの前で大見得を張ってしまったのび太。
ドラえもんに頼ってみても、流石のドラえもんもどうすることも出来ない。

しかし、彼は諦めず、自力で恐竜と化石の勉強をし続けた。
あんなに勉強が大嫌いな彼が、初めて努力をしている。
その姿だけでも、バニ子は感動していた。

その努力が実ったのであろう、自身の力で恐竜の卵の化石を発見。
ドラえもんの道具で化石を当時の本物の状態に戻し、
何日も布団に閉じこもって、がんばって孵化させた。

しかし成長していった恐竜「ピー助」は大きくなりすぎて、
当然のび太の世界にそぐわない。
更に未来の国から恐竜ハンターなる悪役登場。
悪役とマスコミからピー助を守るため、
ピー助を白亜紀へ戻すことを決意。

スネ夫・ジャイアン・しずかちゃん・ドラえもん・のび太
5人でピー助を白亜紀へ戻すためタイムスリップ。

アクシデントが発生し、5人の気持ちがバラバラになってしまったその時、
強い意志でみんなを引っ張ったのは他の誰でもないジャイアンだった。

のび太のやさしさに触れ、心を入れ替えたジャイアン。
弱音を吐き、逃げ道だけしか考えないスネ夫を説得し、
5人の絆を固く揺るがないものにまとめていった。

恐竜ハンターに襲われながらも、
囚われた友達を助けるため、のび太は立ちがある。
そこにいるのび太は「弱虫のび太」とはまったく別人であった。
そして囚われた友達も自身の身より、ピー助を助けろと叫び続ける。

すべてはピー助のため。
「君がいるから、がんばれる」
5人の気持ちは更に一つになっていた。

悪役から逃れ、ピー助との仲間にも出会うことが出来、
ピー助との最後の別れ。
スネ夫・ジャイアン・しずかちゃんが泣き叫ぶ中、
弱虫ののび太だけは、ぐっと涙をこらえ、笑顔でさよならを言った。
誰よりも別れたくないのは彼自身なのに。
悲しくても切なくても、相手のことを考えて鬼となって、別れる。
そんなのび太を見守る、ドラえもん。

そこにいたのび太は、強く、たくましく、誰よりもやさしい男の子だった。


当然、言うまでもないが、終わった頃にはバニ子大泣き(;0;)。
マスカラもグジャグジャ状態。

声優人が一変され、とまどうかとも思ったが、
まったくと言っていいほど気にならなかった。
こうやって時代は流れ、新しいものが取り入れられるんだと感じた。

この映画館に来た子供たちのどれくらいが、
のび太の強さを、やさしさを、生き物を育てる大切さを、
そして掛替えのない友達の大切さを、感じ取れたのかは分からない。

だけれども、もしバニ子に子供が出来たなら、
是非見せたい映画の1本になったことは間違いない。


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